今回は食品メーカー就職のための基礎知識をお伝えします!
実際の面接やESなどについての記事もあるので、ぜひそちらもご覧くださいね!
目次
食品業界の市場動向

まず、食品業界をどこまでと定義するのかにもよりますが、
基本的に数十兆円規模の大きな市場ということだけ押さえておきましょう。
私たちの生活に欠かせない物なので必然的にこのような形になります。
他の市場と比較して好不況の影響を受けにくく、毎年ほぼ横ばいで推移しています。
ただ、国内においては少子高齢化および人口減少が着実に進んでいるので、
多くの企業が海外展開を加速させています。
特に「味の素」「サントリー」「ヤクルト」「キリン」「アサヒ」なんかは海外売上比率が3割を超えており、
積極的に海外に投資をしている印象ですね。
そのため、採用段階で海外志望の就活生をターゲットにしている企業もかなり多いです。
こと就活においては、TOEICや英検などの資格保有者、留学経験者などは海外志望を訴える際に
アピールポイントになるのではないでしょうか?
実際、私の同期もほぼ半分くらいが留学経験者ですね。
また、直近で業界の押さえておくべきテーマとしては、
「健康食品ニーズの拡大」「食品ロスの削減」などが挙げられます。
健康食品ニーズの拡大

これは間違いなく波が来ています。
高齢化が進んでいることもありますが、
いかに長く健康寿命を延ばせるかという世間の潮流に倣い、
各メーカーが健康食品を続々と投入しています。
仕事をする中で、他メーカーが次のシーズンどのような商品を出してくるかを早めに知ることができるんですが、
健康に焦点を当てた商品が増え続けています。
これは「乳製品」「清涼飲料」「ビール」「菓子」「調味料」など、
どの分野を見てみても同じ傾向にあるので、
業界全体のトレンドだと捉えて問題ないでしょう。
そのため、就活生としては志望企業のこの辺の情報は頭に入れておき、
その企業がこのトレンドに対してどのようなアプローチをしているのか
(ターゲットをどこに絞っているのか、どういう広告展開をしているか等)
は知っておいてもいいかもしれません。
実際に商品を購入して使ってみるのも大事ですね!
食品ロスの削減

こちらも近年話題になっていますね。
メーカーだけでなく、その取引先となる小売業にとっても大きな課題の一つです。
日本では年間で数百万トンもの食料が廃棄されているという悲惨な状況で、
その影響として多額の処理費用の発生、焼却の際に排出されるCO2による環境破壊など多くの問題を引き起こしています。
この問題をメーカー視点で捉えて見た時、
メーカーとしてできることは大きく3つ考えられます。
まず、しっかりとマーケティングにより必要な量を把握し、それに応じた生産をすること。
2つ目は物流網の強化。
専門的な考え方になりますが、
食品ロスが起こる要因の一つとして、
消費・賞味期限による廃棄が挙げられます。
工場で生産してから店舗に着くまでに長い時間を要してしまうと、
それだけ販売期間が短くなるので、商品が捌きづらくなるんですね。
そのため、物流網を強化し、配送にかける時間を短縮することが大切です。
3つ目は消費・賞味期限の延長ですね。
これも2つ目と同じ考え方ですが、
商品の消費・賞味期限を延ばし、
販売期間や実際に食べられる期間を延ばすことがロス削減につながります。
ただ、就活生としてこれら全てについて
各メーカーがどのように対応しているを知ることは容易ではないです。
最後に挙げた消費・賞味期限の延長はニュースリリース等で確認することもできるので、
そこはチェックするべきポイントかもしれませんね!
食品メーカーの給与水準

就職する上で最も大切なポイントに置いている就活生も多いのではないでしょうか?
仕事上、他メーカーの方ともお話をする機会がありますが、正直本当にピンキリです、、
平均年収としては500~550万円の業界です。
他業界と比較してもそこまで給与水準は高くないと考えていいと思います。
逆に高年収を得たいという方であれば、
食品メーカーに絞って就活をするのは危険だと思いますね。
そんな食品メーカーの中でも比較的高い部類である平均年収上位20社が以下の通りです。
データとしては2年前の物になるので、現在は多少の違いはあるかもしれません。
ただ、傾向はそこまで変わらないでしょう。

こうしてみるとやっぱりビール業界は年収高いんですよね。
市場規模が大きいのと寡占産業なので、
必然的に売上も年収も高くなります。
あとは明治も高いですよね。
明治は菓子・乳製品・アイス・医薬品などかなり手広くやっているので、
企業としての基盤もしっかりしている印象ですね。
また、年収を考える時に同時に見ておいた方が良いのが、
「平均年齢」「離職率」「福利厚生」です。
平均年齢と離職率については、
要は「年収高いけどブラックだから人は辞めやすい」
という企業かどうかを判断する際に活用できます。
また、福利厚生については、
「年収高いけど福利厚生が充実していないから、それを考慮すると微妙…」
という企業かどうかを判断する際に活用できます。
これらの情報は企業の採用ページに記載されている場合もありますし、知っておいた方が良いと思います。
他のツールで言うと、
「就職四季報」ではこれらの情報をまとめて確認することができるので、私はめちゃくちゃ活用していました。
意外と周りに使っている人がほとんど居なかったのが衝撃的でした。
いずれにせよ就職する以上は年収はとても大事な要素だと思うので、
しっかり事前に調べることが重要ですね!
まとめ
とりあえず食品メーカーに入りたいと思っている方は、
他の業界でもそうかもしれませんが、
業界全体のトレンドとそれに対する志望企業の対応は勉強しておきましょう。
あとは給与面。
先述しましたが、ここも就職先を選定する上ではとっても大切です。
面接等では聞きづらい内容だと思うので、事前に自分で調査しておきましょう。
それではまた次回!
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